About

会社概要

 国東時間株式会社の資本は国東半島の豊かな風土と、そこから生まれ先人たちが継承してきた文化です。そして今もこれから先もこの土地に流れ続ける時間です。
 これら全ての資本は自然からの純粋な贈与によるものです。私たちはこの与えられた国東固有の時間を身体に取り込みながら、中山間地の廃校になった小学校舎を拠点に、FLATS 4D ART/モノつくり事業をはじめ、時祭/お祭事業、また国東半島の未来を設計する時の庭/田園都市デザインなど「地域に循環する豊かな時間」をテーマとした仕事を地域の人々と共に創造しています。
 そして私たち国東時間株式会社は、新しい地域共同体の構築をめざす半島内外のさまざまな才能が交流するプラットホームとなることを目指しています。

会社概要

社名国東時間株式会社
本社所在地〒873-0355 大分県国東市安岐町富清3209番地2
電話番号0978-64-3002
業種製造業
代表者名代表取締役社長 松岡勇樹(まつおかゆうき)
従業員数7人
営業品目ダンボールクラフトFLATSシリーズの製造販売、マネキン・ディスプレイの製作、オリジナルパッケージの製作
営業時間月曜日から木曜日(正月を除く)9:00~18:00
資本金52,000,000円
決算期6月末
設立年月日1998年7月3日

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 1998年7月3日、国東時間株式会社は有限会社アキ工作社として大分県国東市安岐町に設立されました。建築家であった代表の松岡勇樹が1995年に考案した組立て式段ボール製マネキンを製造・販売することを主な事業としてはじまりました。以来、国東時間株式会社は市場からのリクエストに応えながらさまざまな分野で商品開発を行ってきましたが、その設計コンセプトの背景にあるのはつねに「建築的思考」です。FLATS製品のモノづくり、ビジネス、そこに参加する人々の暮らし、地域共同体として役割、すべてが一つのコンセプトの延長線上で設計されています。現在FLATS製品は国内はもとより、北米、ヨーロッパ、アジア、中東など世界の国々に輸出されています。国東時間株式会社はこれからもモノつくりを中心に、この国東半島から世界に向けて情報を発信していきたいと考えています。

国東時間/週休三日制

 国東時間株式会社は2009年から国東市の中山間部にある、今は廃校になった小学校を拠点にして、国東半島の豊かな自然に囲まれながらモノづくりを行い、国内外の市場へ製品を出荷しています。私たちは2013年6月から、よりクリエイティブで効率のいい仕事、そしてより精度の高い製品づくりをめざし、週休三日制を導入しました。お休みの日には釣りをしたり、山歩きをしたり、読書をしたりと、国東の固有の時間を身体に取り込んで欲しい。それが個人のスキルアップにつながり、その結果、会社の事業効率をあげることになる、という考え方です。都会の時間にあわせるのではなく、自分たちが住む国東の固有の時間のなかで、それを取り込みながらオリジナルな仕事をしていく、そういう意味で私たちはこれを「国東時間(くにさきじかん)」と名付けました。

第三回政労使会議

1995年、段ボール製組み立て式マネキン d-torso 第一号試作、パテント出願

1998年7月3日、有限会社アキ工作社設立、代表取締役社長、松岡勇樹(まつおかゆうき)

2001年、d-torso eve が2001-2002 グッドデザイン賞を受賞

2005年2月、大分県ビジネスプラングランプリ最優秀賞受賞(賞金1500 万円)
ユーロショップ2005(ドイツ、デュッセルドルフ)初出展

2005年4月、大分県国東市安岐町に新社屋工場を建設(設計・塩塚隆生)

2005年7月、銀座紙百科ギャラリーにて企画展「松岡勇樹の構造デザイン」展

2007年、経済産業省から「元気なモノつくり企業300 社」に選定される

2009年12月、廃校になった旧西武蔵小学校に本社を移転

2011年5月、ICFF2011(アメリカ合衆国、ニューヨーク)初出展

2012年、経済産業省「ものつくり日本大賞優秀賞」受賞

2013年6月、週休三日の「国東時間(くにさきじかん)」スタート

2014年11月、首相官邸で行われた第三回政労使会議に松岡が出席。
「国東時間」についてのプレゼンテーションを行う。

2018年4月、創業20周年を機に社名を国東時間株式会社に、ブランド名をFLATS(フラッツ)に改称する。

国東半島

 国東半島は大分県の北東部に突き出た円形状の半島で、奈良時代から平安時代にかけて「六郷満山」と呼ばれる神仏習合の仏教文化が形成されました。
半島のほぼ中央部に標高721mの両子山があり、そこから丘陵地と谷が海岸に向かって放射状に伸びるユニークな地勢を持っています。現在国東時間株式会社はこの国東半島の山間にある廃校になった小学校をリユースして事業の拠点としています。
ここは少子高齢化がすすむ日本の代表的な中山間集落です。
 私たちはこの場所でモノつくりを通して世界と繋がりながら、この土地固有の時間の中で、仕事を創り、豊かに暮らす「新しい生活」の提案をしていきたいと考えています。

代表挨拶

今から23年前、FLATS(旧d-torso)EVEのプロトタイプを展示会用に設計しました。その当時パソコンも持たず、書き起こした型紙を段ボールにあてて鉛筆で下書きし、それをハンドカッターで切抜いて最初の5体が生まれました。プロトタイプから数えて現在のEVEは6世代目になりますが、基本的な構造はほとんど当時のままです。
それから7年経ってTower型が生まれたきっかけも展示会でした。染織家の志村ふくみさんと韓国のデザイナー、イ・ヨンヒさんの合同展示会が大分県立芸術会館で行われた際に、チマチョゴリを着せるために設計したのがEVE Towerです。日韓の大御所作家のお二人とお仕事をさせていただく機会を得て、私自身とてもいい経験になりました。

2012年にはニューヨークの高級百貨店サックス・フィフス・アベニューからの依頼で、3.6Mの巨大なEVE Towerを制作しました。まるで巨大なエンタシスの柱のようなその姿は、設計した私自身にとっても新鮮でした。いつも誰かの要請があるたびに新しいカタチが生まれてくるのがFLATS 4D ARTなのです。私にとっては23年前にたまたま作った”オブジェ”がプロダクトとして流通し、自分が作ったモノに逆に背中を押されるかたちでここまで来た気がします。
そして2013年に「国東時間」の取り組みを開始してからは、今度は「国東時間」という名称に背中を押されるようにすべての物事が進んで来ました。結果的に2018年4月には会社名をそれまでのアキ工作社から国東時間株式会社へと改称することになりました。

そして私自身も「時間・土地・仕事」についてより深く考えるようになりました。まだまだ途上にある会社ですが、これからもお客様に、一緒に働いてくれるスタッフに、また地域の人たちに「豊かな時間」を提供できるよう努力して行きたいと思います。

 創業からここに至るまでたくさんの方々にお世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。そして今後とも国東時間株式会社をどうぞよろしくお願いいたします。

会社見学のご案内

 国東時間株式会社では平日月曜日から木曜日までの随時、工場&ギャラリーの見学を受け付けております❪有料❫。
 製品の設計から製造にいたるプロセスを1時間程度でご案内します。また2階のギャラリーには一般市場には出ることのない大型の製品や試作品もご覧いただけます。毎年のべ200人程度のお客様がお見えになります。学校単位や各種団体の見学も承ります。皆様のお越しをお待ちしております。お申し込み、お問い合わせは下記のフォームからご連絡ください。距離の目安は、大分空港より車で約20分程度です。

※なお会社見学は有料(お一人1500円)とさせていただいております。約1時間のご案内で、お帰りに1500円相当のFLATS製品をお土産にお持ちいただいています。

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